「絵画は足し算、写真は引き算」とよくいわれます。
写真はファインダーに入った全てのものが写されますが、テーマや主役を引き立てるため、如何に余計なものを写さないようにするかが大切で、「写真は引き算」といわれるゆえんです。
では余計なものとは何でしょうか。一概に決めつける訳にはいきませんが、主役でもないのに自己主張が強いものが、これにあたる場合が多いでしょう。
例えば、空一面を覆う白い雲、電柱や電線など画像を分断する強い線、反射が強い屋根瓦、反射が強い小枝や茎、白いボケ、柵・立て札類などの人工物などです。
これらをなるべく写さないか目立たないように工夫して、意図するテーマや主役をより明確にすることが大切です。
背景に、美しくて目立たないものを選ぶことも、一つの術でしょう。