前に述べた通り、シャッター速度優先モード(T、TvまたはS)は、撮影者が任意にシャッター速度を選択し、カメラがそのシャッター速度に応じた絞りを自動的に設定します。
シャッター速度はブレ(被写体を止める・止めない)と密接な関係にありますが、シャッター速度が速い程、ブレないことは承知の通りです。
スポーツや野鳥の撮影では、一般的に望遠レンズを使いますが、被写体の早い動きと相まってブレ易くなりますが、シャッター速度を上げることで(例えば1/1000秒とか1/2000秒)ブレを止めることが出来ます。
また、滝の撮影などでは、シャッター速度を遅くすることで、滝の水の流れが糸をひいたような綺麗な流れになります。
花火や蛍の撮影などにおいても、シャッター速度を遅くすることで、ブレが光跡となり見た目以上に綺麗に写ります。
また、流し撮りでは、シャッター速度を加減し、主体となる被写体を流して追うことで、背景が流れて主体となる被写体が浮き出てきます。
シャッター速度優先モードは、撮影者がシャッター速度を選択する、即ち撮影者が被写体のブレ加減をコントロールするモードなのですね。